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N700S新幹線2020年投入!全席電源!安全重視で地味に凄いぞ

2016/07/12

JR東海が24日に次期車両の投入計画を発表した。
平成30年に試験専用車両16両編成を製作し、オリンピックイヤーの2020年に営業投入する。
その内容を詳細にお伝えしよう。

東海道新幹線は放火事故が記憶に新しく、N700Sでは状態監視と
セキュリティの向上が第一に挙げられている。

また、これまで一般席は前後席を除き、窓側だけしかコンセントがなかった。
座席予約時に勝ち組と負け組に分断されていたのが、N700Sでは全席電源装備になって解消する。

停止距離が5%短縮され、災害等での早期停止対応が迅速化する。運転時間の短縮にも期待できよう。
5%とあなどるなかれだ。地味に感じるがデカイぞ。

他にもいろいろあるので、順番に見ていこう。

 

最適な先頭形状とN700シリーズ最高の命名「N700S」

次期新幹線は、N700シリーズ中、最高を意味する「Supreme(スプリーム・最高の)」とされた。

新開発「デュアル スプリーム ウイング形」先頭形状
20160625075135

言い方を変えれば、N700シリーズの最終形ということか。

次期新幹線「N700S」は、シルエットこそ現行の「N700・N700A」と大差なく見える。

しかし、性能を更に磨き上げるため、双対の翼を広げたような先頭形状を開発したとのこと。

翼が広がっているようには思えないが、両側に張り出たフェンダーから力強さと安定感が伝わってくるように思う。

 

 

新技術が投入!ブレーキ・振動・駆動に安全と改善

【安全性】地震時にブレーキ距離を5%短縮、N700A全体では10%短縮

現在、東海道新幹線は、一部の区間で285km/hの速度を出しているのはご存知だろうか。

N700系シリーズの新幹線のうち、N700Aが285kmを出せる新幹線だ。

実はN700Aには2種類(正確には1~3次)ある。

ひとつは、車体に書いてある「A」の字が大きいもの。純正の「N700A」で、最初から285kmで走れる新幹線。

もうひとつ「A」の字が小さい「N700」だったものを、285kmで走れるように改修した「N700A」。

 

次期新幹線「N700S」は、285kmからの停止距離をN700A全体で5%短縮した。

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ブレーキは、今や最先端のスピードコントロール機能だという。
次世代「N700S」は、これに大容量のフィールドデータを搭載して、最適な減速性能を獲得した。

最大限の摩擦を得ながら、どのように減速させるかは、その時の走行状態に強く依存する。
ただブレーキを強力にして踏みつければいいってものではないのだ。

特に東海道・山陽新幹線は、山間部と平地を一気に走り抜けるので、変化が激しい。
緊急時の停止距離を最小限にするには、場所ごとに最適なブレーキのかけ方が重要になるのだろう。

ブレーキと、ATC(自動車速制御装置)を連動させ、フィールドデータを使ってインテリジェンスに制動する。
発表にはなかったが、ビッグデータと人工知能を想像してしまう。

 

【信頼性】乗り心地の常時監視、台車振動検知装置

次期新幹線「N700S」は、IoT性能が格段に向上する。

運行中の車両は、自らがセンサーになって状態監視を記録して、車両基地へ送信する。
送信するデータは以下のものだ。

  • 運転状況
  • 機器の動作状態
  • 乗り心地レベル

送信自体は現状でもやっているが、大量に送ることができるようになる。
車両基地で基準値内にあることを継続監視しながら詳細に分析する。

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さらに、セキュリティ向上のため、異常時のリアルタイム画像送信も行われる。

送信された画像は、総合指令所で、乗務員の対応支援に活用される。

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【可用性】8両編成や12両編成などの変態編成が可能になる号車種別の単純化

従来は床下機器の違いにより、号車ごとに8種類の違いがあった。

  • 先頭車(先頭)
  • コンバータ・インバータ車(3種類)
  • 変圧器車(3種類)
  • 先頭車(後尾)

次期新幹線「N700S」では、これを単純化し、以下の4種類になる。

  • A 先頭車(先頭)
  • B コンバータ・インバータ車(1種類)
  • C 変圧器車(1種類)
  • D 先頭車(後尾)

以下の編成が想定されている。

東海道山陽16両編成
[ A ][ C ][ C ][ B ][ B ][ C ][ B ][ B ][ B ][ B ][ C ][ B ][ B ][ C ][ B ][ D ]

12両編成(新編成例)
[ A ][ B ][ C ][ B ][ B ][ B ][ C ][ B ][ B ][ C ][ B ][ D ]

8両編成(新編成例)
[ A ][ B ][ C ][ B ][ B ][ C ][ B ][ D ]

 

【快適性】グリーン車の特権、フルアクティブ制振制御装置の搭載

従来は、ダンパの強さを変えて車両の動揺を減衰させるセミアクティブという方法で、制振をおこなっていた。

次期新幹線「N700S」は、油圧ポンプで力を発生して、動揺そのものを打ち消してしまう。

20160625081219

すごいぞこれは!

乗り心地が格段に良くなるはずだ。グリーン車に乗りたい気持ちが湧いてきた。

 

【快適性】全座席モバイル用コンセント装備

従来は窓側と、前後席しかなかった。コンセントが全座席につく。

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設置場所もいい。荷物が多い時など使いにくかった足元ではなく、手元に一番近いアームレスト前部につくのだ。

 

【利便性】異常時の利便性確保、大容量リチウムバッテリー搭載

架線停電時には、トイレが使えないことを今回はじめて知った。中高年はおしっこが近いのでこれは困る!
日本以外の国民は暴動さえ起こりかねない。

しかしこれも改善される。一部号車に間引きされるが、停電時でも電源供給がなされ、トイレが利用できるようになるのだ。

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1960年代、NHKおかあさんといっしょで放映されていた「あおいひかりのちょうとっきゅう(青い光の超特急)」。

「時速250キロ、飛んでくようだな、はーしーるー」は、地下鉄の「チカチカゴーゴーゴー、夜中の電車」とともに

幼心の胸をいっぱいにしてくれました、特に新幹線ひかり号への夢はつい得ることがなく、今も心が踊ります。

「まるいひかりのボンネット」は久しくなりましたが、「青い光の超特急」はこれからも日本を代表するのりものです。

 

世界よ。これがシンカンセンだ!

 

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