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イーグリット

【七夕2016】星を撮影!今年は月なし星が綺麗!(3)流星も一緒に一眼レフ撮影編

更新日:

お待たせしました。撮影編です。

このシリーズ完結編です。撮影日は7月7日の深夜1:00、天頂に織姫と彦星を仰ぎます。

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本編は撮影編です。説明や設備・準備の内容は以下の記事をご覧ください。

 

【七夕2016】星を撮影!今年は月なし星が綺麗!(1)都内で星空編

【七夕2016】星を撮影!今年は月なし星が綺麗!(2)一眼レフ準備編

 

深夜1:00の織姫彦星の位置は天頂近く。

都会でも街明かりを避けて見上げることが可能なアングルです。

写真 2016-07-03 3 55 49

 

天気予報的にも、雲量予測的にも、この時間が一番星を見やすいと思われます。

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では七夕の星を撮りましょう。

自宅でやっておくセッティング

明るい自宅でできることは全部やってから行きましょう。

カメラの設定

カメラの設定については、万能なセッティングはありません。

一応、都心の暗いところで撮ることを想定して、ある程度作っておきます。

 

バッテリーの充電

何はともあれ、バッテリーの充電です。

予備があれば予備もフル充電。これを忘れると、ホントに悲しい思いをすることになります。

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記録メディア(SDカード)のフォーマット

せっかくきっちりセッティングするのですから、たくさん撮りましょう。

だからフォーマットして、空っぽのカードを差し込んでおきましょう。

後述しますが、加工に耐えて綺麗な色を再現できる「RAW形式」にすると画像ファイルが大きくなります。

空きが多ければ、インターバルシャッターで回しておき、運も良ければ明るい流星も飛び込んできます。

_DSC2863---コピー

七夕の夜空に流星が重なった写真が手に入ったら、もう最高ですよ!

 

リモートコードの電池交換とセッティング

結構持つのでついつい忘れていますが、いつかはなくなるのが電池。

突然弱くなって誤動作して終了は避けたいものです。

特に互換製品を使っている場合、そのへんの品質はテキトーと考えて、早め早めに手を打ちましょう。

 

次にセッティングです。

ニコンおよびその互換品の使い方です。キヤノン用も同じものが出ています。

  1. 真ん中の【SET】ボタンを押す。
  2. 【▶】を8回ほど押す。「INTVL(インターバルシャッター)」に「━」印がついて、秒が点滅する。
  3. 【▲】または【▼】を押して「00:00'01"」にする。
    写真-2016-07-05-23-21-48
  4. 【▶】を1回押す。「N(撮影枚数)」に「━」印がついて、[]内の枚数が点滅する。
  5. 【▲】または【▼】を押して「- -」(無限)にする。
    写真-2016-07-05-23-22-00
  6. 【▶】を1回押す。液晶上の「♪」に「━」印がついて、「♪」(クリック音)が点滅する。
  7. 【▲】または【▼】を押して通行止めマークのついた「♪」(音無し)にする。
  8. 真ん中の【SET】ボタンを押す。
  9. 【▶】を3回押す。「INTVL(インターバルシャッター)」に「━」印がつく。
    写真-2016-07-05-23-30-56

実はインターバルタイムを00:00'01"にするのは、本来の使い方ではありません。

これだと、リモート側から1秒おきにシャッター信号が出るのです。

カメラのシャッター時間を8秒とか10秒に設定し、後に示す露出ディレイが1秒かかると、1枚の撮影に合計9~10秒かかります。

しかし安心してください。カメラ側は、1回の撮影が完了するまで、シャッター信号を無視してくれるのです。

なので、このリモートの設定のままであれば、シャッター時間を変化させても、1秒以内の誤差で次々とインターバル撮影ができるというしかけです。

暗い中で、いろいろ設定変更するのはミスの元。

なるべくシンプルな操作にしましょう。

 

カメラのセッティング(ニコンD7000の例)

大した機能は使いませんので、他のカメラでも基本的に似ていると思います。

レンズは、APS-Cで35mm/f1.8という明るいレンズをつけていることが前提です。

(7/6夜)急きょ訂正します。35mmでは、織姫と彦星が入りきらないのです。

かわりに18-50mmのズームを使います。ただし明るめのF2.8にします。

写真-2016-07-05-23-56-44

 

広角ではない画角がさほど広くないレンズのデメリットは、星の移動速度が早いことです。

長時間シャッターを開けると、星が点ではなくウジ虫のような弧になってしまうのです。

その点、明るいレンズなら光を稼げますので、比較的短時間のシャッターで写すことができます。

つまり、レンズの明るさは、星が点で写るか、弧で写るかを決めてしまうのです。

だいたいこのレンズであれば、8~10秒が限界です。

レンズを広角に変えましたので、シャッター速度も12~15秒位までいけます。

 

【7/6夜追記!】

35mmレンズの選定はまずかったです。ごめんなさい。

やっと晴れた6日の夜、覗いてみたら夏の大三角の3つの星が、画角からはみ出しました。

それだけ、織姫と彦星の距離は遠かったのでした。

すみませんでした!

 

カメラのモード設定

撮影モードは「M(マニュアル)」にします。

フォーカスも、本体・レンズともに「M(マニュアル)」です。

写真-2016-07-06-0-00-27

 

シャッタースピード・レンズの絞り・ISO感度

シャッタースピードは、10~15秒です。

絞りは、明るさを維持しつつ、キリッと締める程度で、3.2にしましょう。

ISO感度は、暗くてもノイズが出にくい320前後。

光害のない山などへ行けば、もっと感度を上げられて、ダイナミクスの大きな写真を撮ることができるのですが、大都会では光害のせいで白くなってきます。

このあたりが限界でしょう。

写真-2016-07-06-0-37-11

 

おそらく少し暗めに写ります。

あとで撮影画像編集ソフトを使って、レベル補正をする必要があると思います。

最終的にはこんな感じの星が手に入ればいいかな(北斗七星の例)。

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次に設定メニューです。
  • 画質モードはRAW
  • ホワイトバランスはAUTO
  • ピクチャーコントロール(色合い)はビビッド
  • 色空間(カラーモデル)はAdobe
  • 長秒時ノイズ低減はOFF(ONにすると、撮影後に撮影時間と同じ時間をかけてノイズ処理が行われる)
  • 高感度ノイズ低減は標準
  • 露出ディレーモードはON(シャッター開始後ミラーが上がって1秒後に撮影が開始される・振動軽減効果)
  • 液晶モニターの明るさは-3

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現場でやるセッティング

ピント合わせと固定

ピント合わせは星の撮影の生命です。

ピントさえ合っていれば、あとでいかようにもできます。

少し言い方が盛りすぎ(*´ڡ`●)ですが、それくらい重要です。

 

ライブビューを使ってピントを合わせる

星は暗く細かいので、なかなかピントが合わせられません。

オートフォーカスも暗すぎて期待できません。

デジカメ特有の機能を使って、よく行われる簡単な方法があります。

液晶画面にライブビューさせる方法です。

  1. カメラを三脚に立てる。
    本番の撮影アングルではないです。あくまでもピントをあわせるだけ。
    空を見て、明るい星に向かって、腰が痛くならないよう、液晶画面がよく見える位置で、三脚を高くしてカメラを固定します。
  2. カメラの電源を入れ、ライブビューを開始。
    このような画面になります。まあ真っ暗です。
  3. 明るい星を真ん中の赤枠に合わせてカメラを固定する。
    三脚のブレとかありますので、慎重に少しづつ、丁寧に星を一個赤枠に収めます。
    写真-2016-07-06-6-32-16
  4. 拡大する。
    「+」記号のついた虫眼鏡ボタンを何回か押して、画面いっぱいに星を拡大します。
    写真-2016-07-06-6-32-51
  5. ピントを合わせる。
    レンズをゆっくり回してピントを合わせます。
    画面に映る星が一番小さくなる時がピントが合った状態です。
    慎重にゆっくりやりましょう。
    少し遅れて表示されたり、放置しておくと変化したりするので、数秒は待ちながら調整しましょう。
  6. レンズを養生テープで固定する。
    ピントが合った位置がずれないように、養生テープを貼って固定します。
    すばやく丁寧に貼りましょう。写真は100均のマスキングテープを貼りました。
    テープを貼った刺激で、ピントがずれていないか確認しましょう。
    写真-2016-07-06-6-45-59
  7. ライブビューを終了する。
    ライブビューは電池を消耗しますので、つけっぱなしはやめましょう。

撮影アングルに固定する

星座マップのアプリを使って、空の星の位置がどの方向なのか確認します。

写真 2016-07-03 3 55 49

スマホを空にかざすと、どこを見ているか教えてくれます。

方角は「西南西」です。西に近い南西ですね。

私は長年iPhoneの「iステラ」を使っています。搭載されている星や彗星、星座の情報量が半端ないです。

あとは、カメラのファインダー内にアプリと同じ星が来るように、アングルを固定します。

暗いですよ。ライブビューを併用するなどして、なんとか合わせてみてください。

どうしてもあわなかったら、そのまま、一枚撮ってみてください。

おそらく星が写っています。それでカメラアングルを修正します。

セッティングはしつこく追いかけましょう!

 

あと、意外と狂うのは水平。

天頂付近といっても、水平が狂っているとなんか変です。

あとで、星図と合わせる時も狂います。

カメラの水平儀機能を使うと便利です。

 

僕は、カメラの汎用ボタンに、水平儀の呼び出しを定義しています。

ファインダーを覗きながら、ボタンを押すと、露出メーターの部分が水平儀に変わります。便利ですよ。

 

天頂付近ですから難しいかもしれませんが、高層ビルがあるなら入れてみるといい感じになります。オリジナルな写真になります。

 

試し撮りと露出調整をする

リモートコードを接続します。

「TIMER START/STOP」ボタンを押せば、インターバル撮影がスタートします。

数枚撮って、もう一度、リモートコードをのボタンを押せば撮影は止まります。

液晶モニターで見てみましょう。

空が白と黒の中間くらいのグレーで、星がきれいに点を描いていたら成功です。

暗い場合

ISO感度を上げます。

現在320なので、400、500と上げながら見ていきます。

 

明るい場合

絞りを2.2より絞るか、ISO感度を下げるか、どちらかします。

僕は、明暗連続して調整したいので、ISOだけで動かしています。

細かい調整は露出を使用します。

 

シャッター速度の調整はやめたほうがいいです。

時間を長くすると、前に書いたように星が流れます。

短くすると、流星が飛び込んできた場合に、全貌を捉えられる確率が下がる。

もちろん画角が狭いレンズなので、流星が視野を超えてはみ出してしまうこともありますが。

 

お待たせしました。撮影です!

リモートコードをブラブラしないように、三脚に固定します。

「TIMER START/STOP」を押して撮影開始です。

メモリカードの容量にもよりますが、2~3時間は撮影できるでしょう。

 

あとは、スマホでも楽しみながら、撮影終了まで待ちましょう。

 

家に帰ったら補正しましょう

カメラ付属の画像補性ソフトを使って、見やすいコントラストをつけたり、色合いをビビッドにしたり、露出を変更したり。

自由にやってみてください。

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もしかしたら、流星が写っているかもしれません。

流星群のない今の時期でも、数百枚のうち数枚くらいの確率で、出現することがありますので探してみてください。

 

では、ご健闘を祈ります!

 

私もトライしますので、うまく行ったら後ほどアップします。

 

【7月7日追加】

曇りがなんとか晴れ、無事写真が撮れました。

場所は東京品川です。

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ちょっとわかりにくいかとおもいますので、星座のラインを示しておきます。

  • 青色は夏の大三角
  • 水色は、彦星のいるわし座、大三角の左頂点が彦星のアルタイル
  • 赤色は、織姫のいること座、大三角の右頂点が織姫のベガ
  • 黄色は、はくちょう座、大三角の上頂点がデネブ

tanabata2016guide

 

全部写っていますよ。東京都心でもこれだけ見えました!

ご覧いただき、ありがとうございました。

 

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