大英帝国の再来だ!
イギリス離脱を決める国民投票が、拮抗の投票結果とともにファイナルステージに突入し、決着した。
世界中が注視し、円相場は99円の高値をつけ、日経株価は15000円台と乱高下!
世界経済がぐわんぐわんと揺れ動いたが、民意は強かった。
当初の予想では、EUからの離脱はないと思われていた。
なにより、離脱しても経済効果が悪すぎるのだ。
まず、小さな国になることから国際影響力が損なわれるという見方。
イギリスの企業は、EUの一員として、ヨーロッパ全体に経済圏を広げている。
ロンドン中心の金融企業はともかく、大半の製造業は国が分断されると困ってしまうのだ。
なので、欧州を捨てられるはずはなく、逆にイギリスを捨てて出て行くしかないというわけだ。
つまり、経済面で見ると英国側に分が悪い離脱なんてありえないと言われ続けてきた。
でもこれからは違うのかもしれない。経済の成長が期待できないのだ。
成長しないのなら、無駄や意にそぐわないものを省くことも正解だ。
小さくダウンサイジングするのだ。
拮抗したとは言え、離脱を選ぶ国民は足元がしっかり見えていたのかもしれない。
投票日である日本時間6月24日の午前中には、離脱票が51%と逆転してしまった。
よっぽど移民が嫌なのか。
僕だって嫌だ。大半が乞食というか経済移民だぜ。保護すればつけあがる、施せば当然どころかもっとよこせとたかりに来る。こんなヤツらとどう付き合えばいいのだ。
キャメロン英首相は、移民政策として10%の制限を課した。
しかしEUが、ガバガバ移民を入れるから、とばっちりを受けて効果もクソもなかった。
英国民は、税金は持ってかれるわ、職はなくなるわで怒り心頭。
経済以前に、無責任なEUとは切り離して、まともな生活させろ!という気持ちだろう。
もうひとつ、英国はプライドが強い。プリンシプルだ。
小さくて強く、歴史ある国であることに思いが強いのだ。
史実を見てもそれはわかる。小国であるイギリスが大国に攻め入って戦争する構図だらけだ。これはもう国民性だ。
だからブリカスと呼ばれるのであるが。
用語補足:「ブリカス」とは「ブリ」が「カス」の国だから。
イギリスの正式名称は、昔から 「グレート・ブリテン」。
この自意識過剰な名前からしてカスではあるが、2ちゃんねる的な省略識別子として「ブリ」。
何かと話題になる英国史では、そのカスな蛮行が山ほど出てきて、国そのもののイメージになった。
その結果「ブリ」+「カス」、英国を「ブリカス」 と呼ぶようになった。
カスをつける用語は、ブリカスに始まったことではなく、むしろ「アメカス」のほうが古い。
こうしてみると、われわれ日本人は、英国の国民性を理解できるような気はしまいか。
日本は同じような小国で、世界に戦争やバブルでケンカ売ったりしてきた。
英王室と日本の皇室は、相当ななかよしでもある。
日本人は小さくて美しい国に住んでいることにプライドもある。
彼らの国も美しいぞ。英国から見たEUは、日本から見た中国や韓国のようなものだろう。
国民感情の半分くらいは、離れたいと思っていても不思議ではない。
こうやって身近に置き換えて、今回の英国離脱劇を考えてみると、イギリスという国の人たちに、親近感を覚えてならないのである。
ブリカスよ、応援するぜ!